2010年10月17日日曜日

読書のすすめ

「葉隠」がアメリカの義務教育の基本理念と似ているということを書こうと思って、三島由紀夫の「葉隠入門」(新潮文庫)を読み返していました。すると、私の考えそのままのことが「葉隠入門」のプロローグに書かれていました。「私の考えそのまま」なんてオコガマシイですね。私が単に三島由紀夫の影響を受けているだけです、失礼しました。

「少年期の一時期に強烈な印象を受け、影響を受けた本も、何年かあとに読んでみると、感興は色あせ、あたかも死骸のように見える場合もないではない。しかし、友だちと書物との一番の差は、友だち自身は変わるが書物自体は変わらないということである。それはたとえ本棚の一隅に見捨てられても、それ自身の生命と思想を埃(ほこり)だらけになって、がんこに守っている。われわれはそれに近づくか、遠ざかるか、自分の態度決定によってその書物を変化させていくことができるだけである」。

凄いですね。こんなことなかなか言えません。「読書のすすめ」は、まさに三島由紀夫が言っている通りだと思います。

葉隠(ウィキより)

「葉隠」(はがくれ)は、江戸時代中期(1716年ごろ)に出された肥前国鍋島藩藩士、山本常朝の武士としての心得について見解を「武士道」という用語で説明した言葉を田代陣基が筆録した記録である。全11巻。「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」の文言は有名である。

「葉隠」とアメリカの義務教育の類似点は近々紹介させていただきます。

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